事例検討から事例研究へ・・・
わたしは、臨床現場で生きた事例を素材に、集団的カンファレンスを行うことをすすめています。
そうすることで、患者の見方や看護の考え方についてのチーム内での意思統一が図れるし、次の看護に向かう手がかりをつかむことが可能になると思うからです。
その意味で、日常的な事例検討を積み重ねる必要は誰しも認めるところですよね。
ですが、また、事例検討の意味をそこにのみとどめておくと、検討すること自体が目的化してしまう恐れがないとはいえません。
ですから、一歩進めて、その事例の背景の母集団に共通の法則性を引き出し、それを仮説として、新しい対象にもあてはまるかどうかを検討していく過程が、いわゆる事例研究となるのではないかと思います。
そして、事例検討から事例研究へと発展させる思考と実践のプロセスは、まさに、よりよい看護実践追求のプロセスそのものであるといえます。